NECは29日、報道記者向けに次世代ネットワーク(NGN)を使った実稼働モデル
のデモンストレーションを行った。内容は、テレビ電話や高品位映像配信、ウェ
ブブラウジングを1台のセットトップボックスで行う「高品位トリプルプレー
サービス」、在宅勤務者をイメージした「テレワーク」、ネットワークを介して
高品位動画を配信する「パソコン向け高画質映像配信実験」など。一般の参加者
にも「NECブロードバンドソリューションセンター」(東京都品川区と大阪府中
央区に設置)で、これらの内容を公開する(NECのウェブサイトで予約を受付中)。
高品位トリプルプレーサービスのデモでは、「友人とテレビ電話で沖縄旅行に
ついて相談しながら、旅行会社の相談窓口を呼び出して予約する」というシチュ
エーションを披露。沖縄を紹介するハイビジョン画質の動画、旅行内容を紹介す
るウェブサイトの画面、そしてテレビ電話中の画面を一台の大画面薄型テレビに
表示しながらも、それぞれの画面にコマ落ちや乱れが生じることはなかった。
パソコン向け高画質映像配信実験のクライアントソフト。ビスタの透過機能など
を使ったリッチなインターフェースだ
テレワークのデモは「自宅からテレビ電話で社内会議に参加する」というシ
チュエーションで進められた。このデモでは同時に4人がテレビ電話に参加した
が、動画のコマ落ちは生じず、ラグ(時間のズレ)を感じることもほとんどな
かった。
パソコン向け高画質映像配信実験は、ネットワークを介してハイビジョンクラ
スの動画を配信できるようにするという試みだ。NGNの「Quality of Service」
(QoS)という通信帯域の保証機能を利用して、高ビットレートの動画データを
途切れることなく配信するという。このほか、制作会社とテレビ局をNGNで結ん
で高品位な映像素材の伝送を高速に行う「放送局向け映像伝送サービス」なども
行った。
今回行われたデモの主眼は、安定した動画配信と、ネットワークサービスのセ
キュリティー性をアピールすることで、サービス内容自体に目新しさはなかっ
た。NECは、QoS機能などの特性により、ビジネス分野でのNGN活用が進むと見て
おり、研究開発をさらに強化していくという。
[2007年5月29日/IT PLUS]


